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教えると育てる

日々指導をしているとよく考える事がある。

私の中で、同じもののようで大きく違うと感じるのは「教える」と「育てる」。

どちらも簡単ではないが、教えるというのは、私のイメージではすごく表面的な感じがしてしまう。
しかし、育てると言うのは、心に深く入り、一緒に長い時間を過ごしながら、野球だけでない内面的な部分まで向き合っていくイメージを持っている。
私がこだわっているのはやはり後者だ。

普段から接していない人が選手をパッと見て「ここが良くないからこうしろ」「もっとこうした方がいい」と言うのは簡単な事。
完璧な選手はなかなかいない。みんなそれぞれ癖や欠点など課題はあるもの。
教える事はできても改善していく事は難しい。
反抗期であったりそれなりに年頃を迎え、ぱぱっと表面的な技術アドバイスで改善されるほど簡単ではない。

言葉、行動、心、そこに時間をかけてしっかり向き合っていかなくては癖や欠点は改善されない。

良くないと感じるところを指摘したり、自分の経験から野球を語る人が教えたりするが、なかなかそれだけではうまくいかない。
うまく改善されたケースもあまり見た事がない。
野球経験者というのは評論家みたいになったり、自分が教科書のようになったりするもの。
でも、育てる事ができる人はあまりいない。

だからこそ、私は難しい事だが、育てる事にこだわりたい。
私は「教える」ではなく「育てる」事が1番難しいと思うが、1人1人を観察し勉強し、選手たちの弱点を克服していきたい。
簡単ではないが、時間をかけて地道に成長していけるように努力していきたいと思っている。

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