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また改めて感じた

高校野球中継の解説をしながら野球を観ていると、毎年色々な事を感じるが、今年はまた改めて指導の難しさを感じる。

長髪OKも目立ってきた。
試合中の声がけやスタンドからの声がけも「厳しい言葉はやめましょう」とアナウンスが流れたり、疲労を考え試合中に10分休憩時間が設けられたり、選手の希望やメンタル、コンディションに気をつかうやり方に変わってきたなと感じる。

これからの事を考えれば、私は良い事だとは思う。

ただ、指導の難しさは私も現場に立つ1人として感じる。
高校野球も楽しみながらやっている様子がよく見られるようになった。
楽しんでやれる事は素晴らしいが、反面それが全てで良いのかな…とも思う。

怒る叱る事の必要性はそこまで感じないが、楽しい野球を選手たちがよく理解しないと、色々な面で高校野球のレベルが上がっていかない気がする。

楽しくやれたら最高だが、どう楽しむか、指導者も選手たちも、グランドがピリピリした空気にはあまりしたくない。でも、ピリピリさせなくてはいけない緩み過ぎた空気感が生まれやすいのも楽しい野球のリスクだと思う。

選手たちがグランドで考え実行し、自分たちに足りないものは何かを理解し、試合の時は流れや傾向を考え対応し、選手主導になれるように指導者がサポートする形がこれからの野球になっていくんだと思う。

暑さが厳しいのは間違いないが、その暑さの中で野球はやらなくてはいけない事は分かっているからこそ、昔ながらの体力づくりもやり方を現代に合わせてやっていく事も必要。
体力の低下、パフォーマンスの低下も感じる場面がたくさんあったのも事実。

選手たちがやりやすい環境を作るのが大事と言われる野球界だが、反面わがままな選手や関わるスタンスがおかしい親が生まれてきたり、新たな問題も起きてくる。

今、野球界が変わる時だと思う。
厳しすぎてもダメ。優しすぎてもダメ。
レベルを上げていくためには楽しみばかりでもダメ。
支配も良くない。放置も良くない。

指導者と選手の考え方やスタンス、戦い方、それを見守る大人のスタンス、本当に難しい時代だとまた改めて感じた。

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