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反動との向き合い方

エンジョイベースボール、自主性、ここ最近は野球界によくそんな言葉が出て、何かと話題になる事が多くなった。
悪い事ではない。それが本来の姿なのかもしれない。
時代が時代がと言うが、私が子供だった30年以上前も、こうあるべきだったんだと思う。

ただ、スパルタからエンジョイへ、管理から自主性へ、本当にその切り替えが難しくはなっていると感じる。

私は、スパルタや徹底した管理の組織や野球は最初から反対。
今の組織を立ち上げた10年以上前からずっとその考えは変わらない。
だからこそ、これからも信念を形にするために頑張っていくつもりだが、エンジョイベースボールや自主性の野球は簡単ではない。

楽しくやる事と自由の違い、エンジョイの中にも存在するルールを守る事は必要、自主性と自分勝手は違う。
そこを子供たちに任せてしまうとやはりうまくいかない。
わがままや自己中心的な部分だけが急速に育ってしまう。

私たちの時代はスパルタだった。
叱られない日はなかった。
だから、指導者たちの前、グランド内では、叱られないようにきちんと立ち振る舞いをしていた。
周りからは、すごいね、偉いねとよくあの時の球児たちは言われていたが、その裏側で、監視がいなかったり見ている人がいないと、逆に反動で手を抜きまくっていた。
練習も、早く終わる事、楽する事、サボる事ばかりを求めていた気がする。
厳しく管理をして子供たちを支配してしまうと、必ず反動で育成はうまくいかない。

当時から素晴らしい選手はたくさんいたが、反動からの伸び悩みや叱られてばかりの息苦しい野球界に疲れ、野球を辞めてしまう選手もたくさんいた。

野球で結果が出ないのは仕方ない。
まだまだ練習が足らないのと、諦めや良くない開き直りが未熟さを生み出しているので、自分自身と向き合う事が大切だと思う。

野球の結果ではなく、心を支配してしまうと、やはり現役中も野球から離れてからも、何か考え方に後遺症が残る気がする。

答えは難しいが、エンジョイベースボールもスパルタ野球も、どちらもメリット デメリットはある。

どちらにも裏側で反動が子供たちにはある。
そこの向き合い方まで指導者が考えていかないと、どちらのやり方にも問題が起こると思う。

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