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野球界の歪んだ常識からは離れたい。

野球界も少しずつ前進している。

高校野球もどんどん進化している。
私が現役時代には、バッティンググローブも試合では禁止され、エルボーガード・自打球ガードなどは存在もしなかった。
近年では、熱中症対策の一環で白いスパイクが認められたり、髪の毛も伸ばしても良い高校が増えてきた。
進化を続けていく事は良い事だと思う。
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しかし、気になる事は、進化しているのは選手の外見だけで、野球界の常識や習慣は何も変わっていない。相変わらず歪んでいると感じる。
ひょっとすると、私が現役時代の20年以上前より、今の方が良くない世界になっているかもしれない。

特に小・中学生の野球界はそう思う。

例えば、練習よりも試合が圧倒的に多いので、練習を大切にする選手が減った事や、反発力が強すぎるバットなどを使うために、打球は飛び、ヒットも出やすくなったかもしれないが、本来必要とする技術を習得せずに高校まで来てしまう選手が昔より増えた。
父兄の負担も相変わらず大きい…
丸一日がかりの時間の拘束、そしてお茶や指導者達のお世話などの当番。
まだまだあるが…それが当たり前になっている事にとても違和感を感じる。常識になっている事がやはりおかしいと思う。
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高校からは結果を出さなくてはいけない。
だからこそ中学生までは、やはり試合より練習を大事にして欲しい。地道にコツコツ一つ一つの練習の積み重ねが、未熟な小・中学生を成長させ、その彼らの将来の野球人生を支える。

どれだけバットなどの道具が進化しても、道具の力だけには頼れなくなる日が来る事も子供達に教える必要がある。

父兄も、選手と同じように大切にすべきだと思う。負担を少しでも減らす事を最優先に考え、子供の悩みや不安にはきちんと向き合う事が大事。
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進学問題も、まず高校から必要とされる選手になる事が大事。特待生やスポーツ推薦を目指す選手も多いが、選手はそれを自力で掴み取れるよう努力し、そこに指導者は一生懸命サポートすべき。
指導者のパイプやコネをあてにする人は多い。最初からそこが目的になる人も山ほどいるが、それは寂しい気がする。自力で必要とされて行かなければ、なかなか高校でも出場機会やチャンスが来ないのも現実。だからこそ、小・中学生の間は高校で活躍できるように、一生懸命練習をして欲しいし、その環境づくりに大人は全力を注ぐべきだと思う。

野球界はまだまだ歪んだ常識が当たり前になっているが、その常識とは離れたところで、一生懸命育てたいと思う。

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