毎日毎日、色々なスポーツでのパワハラや体罰などの問題が取り上げられ議論されている。
私も子供の頃は厳しい中で野球をしてきた。
今で言うと、体罰と言われるような世界だったと思う。
指導者の勉強を始めた15年以上前、実際に指導者をスタートさせた約10年前、その時から私は指導についてずっと考えている問題でもある。
スポーツの中でも特に野球界は昔から厳しい世界というイメージはある。
日本の野球界は、武士道精神に近い考え方をしている指導者はまだまだ多い。
指導者の勉強をしていた頃、少年野球や中学の軟式・硬式のクラブチームを見たり、
高校野球・大学野球・社会人野球・プロ野球、色々な現場で色々な野球を見てきた。
その中で何を大切にしているかの違いを感じた。
小・中学生は勝つ事と厳しさだった。
1番必要な事は何か??を考えている中で、小・中学生には勝つ事と厳しさが1番必要ではないと今も思う。
高校野球も体罰が多いイメージはあるが、実は小・中学生の野球で体罰が多く、
野球離れが進んでいるのも、今の野球環境と指導者の考え方にある。
試合が基準で、勝利至上主義になりすぎている事。監督・コーチが、地位や名誉も考えて指導をするので、
自分の思い通りにプレーできない選手は最初からチャンスをあまり与えず、
試合や練習で自分の思い通りにプレーできなかった選手には人格否定をするような発言を浴びせたり手や足を出してしまう。
その世界で野球をするので、楽しさよりも厳しさが当たり前になったり、
無我夢中でプレーするより大人の顔色を最優先してしまい、野球での目標や夢を失ってしまう。
本来スポーツは楽しむもの。
楽しく前向きに練習を重ね、一つ一つ技術や心を成長させていける素晴らしいもの。
野球も当然素晴らしいスポーツ。
ただ、体罰や暴言、大人の妬み僻み、進学問題、上手い選手が偉い・凄いという風潮、試合が当たり前で練習を大切にしない、考えただけでも問題はある。
まだまだたくさんあるが、次回のブログで、今の野球界の問題とつながっている試合と練習の考え方についても伝えていきたいと思う。