道場を立ち上げて10年近くになる。
ここまでたくさんの選手に出会い、たくさんの勉強をしてきた。
今でも、育成の難しさを痛感し、まだまだ勉強する事はたくさんある。
自分が歩んできた野球経験だけを頼りに子供達に指導する事は良いとは思わない。
まず、自分の野球人生が正しかったかどうか考え直し、疑ってみる事から始めるべきだと思う。
自分が歩んできた野球人生を振り返ると、今でも子供達のためになるメニューや考え方は半分もない気がする。
自分が知らない野球、自分が経験する事のできなかった野球の世界もたくさんある。
そこを見て聞いて、指導方法を勉強して、道場の子供達 全てに伝えていけるように、
伝え方・考え方を学んでいかなくてはいけない。
昔ながらの野球の常識も、大切にすべき事と必要のない事に仕分けする必要がある。
昔は、辛い練習を我慢し乗り越えていく事が素晴らしいとされてきた。
私はその考え方よりも、野球を楽しみ、充実した気持ちの中で、
前向きに自分から楽せず色々な練習にチャレンジして欲しいと考えている。
怒る事・叱る事は好きではない。正しいとも思わない。
時には必要な場面があったとしても、本当に今それが大事かを深く考える。
それぐらい怒る事・叱る事を優先するような指導はしたくない。
体罰や厳しい指導は少なくなったとはいえ、野球界の体質はまだまだ変わらない部分も多い。
他にも進学問題や親の負担、試合の多さ、練習の少なさ…考えるべき事はたくさんあるが、
また一つ一つブログを通してでも伝えていきたい。
道場でも選手達と向き合い、何が正しいかを考え続けて、大切に育てていきたいと思う。