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変わるべきは大人 (2)

前回から、子供達の野球について、大人が変えるべき事を少しずつ綴っている。

今回は子供達が発した言葉のトラブルや失敗について考えたいと思う。
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前回のブログにも綴ったが、私はグランドの中で、子供達がコミュニケーションを取る事を良い事だと思っている。
練習開始前や練習終了後は、グランドでおもいっきり遊んでくれて良い。
キャッチボールをやったり、子供同士でノックをやったり、ピッチャー気分になって投げてる子供達もいる。
私は観察するだけで、口は絶対に挟まない。
その自由の場で無心になって野球を楽しみながらやっている事が一番の練習だと思っている。
逆に、練習中に野球以外のレクリエーションをやり、練習後に子供達がグラブ やバット を自然に持ち始め、野球をやり始める姿を待っている日もある。

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野球以外のレクリエーションをすると、子供達は驚くほど元気に楽しく激しく運動をする。こちらが止めなければ永遠に動き回っている。素晴らしい事だと思う。
その笑顔と元気と気持ちをどう野球という場で活かそうか、毎日毎日考えている。

ただ、その自由の空間や子供社会の中では、課題や失敗も生まれる。
レクリエーションではあるが、ついつい真剣になり過ぎて、ムキになったり、子供同士とはいえ、言うべきではない言葉を浴びせ、相手を不快にさせてしまったり。
小学生にありがちなトラブルではあるが、そんな出来事があっても、私は叱る事が正しいとは思わない。
いけない発言であった事は注意するが、大切な事は、その失敗から子供達が何を学ぶかだと思う。
その発した言葉が良いか悪いか、言われた相手がどう感じるか、そこを伝えなくては意味がない。

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私が子供の時代も、チームや学校でもよくある出来事だが、人を傷つけるような発言をしたり、言葉が原因でトラブルになったりすると、度叱られ、厳しいルールや罰が作られた。
グランド内私語厳禁や、だんだん自由を奪うルールが増えていった。今の時代も同じような縛りはある。

叱りつけておさえたり、ルールで縛る事は簡単だが、子供達の成長へとは繋がらないと思う。
だんだん大人達の前では表現をしなくなり、今ではSNSなど見えない裏側に入ってしまう。
そこでは陰口やイジメなどの危険性が高くなる。
大人の見えないところに入り過ぎないように、今の時代はそこまで考えて子供達と向き合う必要がある。

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結局、これも服従や支配ではなく、自由と子供らしさの話に繋がるが、コミュニケーションを大事にする以上、子供社会では、こう言ったトラブルや失敗のリスクは背中合わせになる。
子供同士の会話の中で起きるトラブルや心ない言葉で傷つけてしまった失敗に対し、怒る叱る・ルールで縛ってはいけない。
なぜそれがいけないか、大人になった時に、人を傷つけても平気な人間にならないように、育成の一環として、私も一緒に反省し、向き合っていこうと思う。

ある高校の監督さんと話をした時「小・中学校で野球に打ち込んできた選手達が、1番欠けているのはコミュニケーション能力かもしれない…」と言っていた。
大学入試や就職の面接で、つまずく球児が増えてきているという。昔のように、気合いと根性だけでは評価されない時代になってきた証拠だと思う。

コミュニケーション能力も野球の技術と同じぐらい大切にしながら、そこにあるリスクもしっかり人間教育に変えて伝える必要がある。

大人が選手達の考え方や育成法を考えなくてはいけない。
これも大事な指導。変わるべきは大人の考え方だと思う。

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