まだまだ暑い日は続いているが、気づけば今年もあと２ヶ月とちょっとで終わる。
季節も夏から秋、秋から冬へと向かっていく。
私は昔から「冬」が野球のシーズンだと思っている。
高校までは結果より育成だと思って育てている。
トレーニングや意識改革を集中してやれる時期が「冬」
楽な練習はないが、選手それぞれが持っている長所を伸ばしたり、弱点を知り、克服のために打ち込めるのが「冬」
私にとって「冬」は育成には重要な野球のシーズンとなる。
野球というスポーツの中で、大人より子供達の方が多く持っている事、それは「可能性」だ。
子供達は一人一人持って生まれた才能がある。
その才能が一番活かせる場所を見つけてあげる事が大事だと思っている。
各ポジションには必要な条件がある。
一人一人どこに向いているかも、色々試して、コツコツ練習をして、意識改革をして、導き出していかなくてはいけない。
勝ち負けが大事になるのはもっと先の世界、その先の世界でしっかり戦い生き抜いていける選手に育てる事が私の目標でもある。
子供達の可能性を信じ、持って生まれた特長や個性を見つけて、そこを見抜いて潰さず伸ばしてあげたい。
ただ、1〜10まで全ての答えを教えたり、自分の考えを力で押しつけて、言いなりにしてしまうのは好きではない。
まず、自分で考えて欲しい、答えは自分で導き出して欲しい。
そこに寄り添いサポートするのが私の仕事だ。
最後は自分で成長を掴んで欲しい。
体罰や暴言はないが、私の練習は厳しい。
耐える事、我慢する事も覚えながら、一歩一歩成長して欲しい。
楽しさや楽ちんばかりでは、やはり成長できないと思う。
子供達を育てるという明確な目標はあるが、私自身、自分に向けた目標もある。
長くなってしまうので、ここでは綴れないが、道場を立ち上げた１０年以上前の自分より、今の自分はチャレンジスピリットを持っている。
子供達のためになる事は何か…そこを考え抜いて、また自分自身、いつか一歩踏み出そうと思っている。
目標のまま終わりたくない。自分の思い描く指導の世界に近づけるように、目標は必ず掴み取ると誓っている。