秋に続き、春のリーグ戦も無事に終了した。
大きなケガもなく終われた事は良かったと思う。
しかし、私は自分のやり方に違和感を感じた。
私が目指すもの…それは取り組み姿勢から意識が高く、技術もコツコツ成長し、人間的にも必要とされ愛される、そんな人間を育てていきたいと言う事。
その目指す形はグランドには感じられなかった。
外から見ていればあまり感じない細かな事かもしれない。
私のこだわりだけなんだと思うが、自分のやり方考え方を見直すべき時が来たと思った。
勝てばいいわけではなく、負けて悔しいで終わるのもダメ。
勝ったけど課題はなかったか…
勝っても忘れてはいけない謙虚さが心にあるか…
負けて悔しいから今からどうするのか…
次に結果を出すためには何が必要か…
その姿勢が子供たちにあるかどうかに私はこだわる。
罵声、暴力、暴言、それを使った指導の選択はない。
怒る叱るもできるだけ使いたくはない。
子供たち全員に愛情や情熱はある。
ただ、どれだけ子供たちに熱い想いはあっても、感情のコントロールだけはしている。
どんな指導をし、どんな選手たちを育てたいのか…常に自分と向き合い考えている。
怒られない叱られない、そこだけを切り取り子供が理解をしてしまうと、何をやっても許される感覚に陥り、負けや失敗、課題に素直に向き合わなくなってくる。
そして、わがままにもなる。
自分の思うようにいかなかったり、自分がうまくいかない事を人のせいにしたり、言い訳ばかりが先に来たり、野球に対する姿勢も緩んでくる。
野球は楽しいスポーツ、楽しく前向きにやれたらそれはそれは成長すると思う。
ただ「楽しい」の捉え方を間違えると、成長には繋がらず、限界にも挑戦せず、わがままで自分中心にしか考えられない人間が育ってしまう。
練習は苦しい時もあるが、何度も何度もチャレンジし、失敗から学び、成果から次へまた挑戦し、一つ一つ成長を実感していく事に楽しさが生まれると私は思っている。
そこに謙虚さが育ち、自分自身と向き合う素直さも養われていくと感じる。
だからこそ、今の私のアプローチや仕掛けは正しいとは思えない。
私の考え方を切り替え、視点を変え、意識改革に舵を切る時が来たと思っている。
野球を好きでいて欲しい。
技術も成長させたい。
心も成長させたい。
口で言うのは簡単だが、実際には難しいという指導者は多く、バランス良く同じスピードで育てていく事は不可能に近いことかもしれない。
でも、そこにまた新たなチャレンジをし、私は自分を追い込んでいきたいと思う。
自分を追い込むと言うのは、子供たちの育成にさらに尽くすと言う事。
今までと違うやり方・考え方でブレずに挑戦すると言う事。
私も子供たちも、自分の未熟さを受け入れ、意識を変え、姿勢を変え、私は子供たちの成長のために尽くし、選手たちはプレーが変わり、その先の野球人生を良いものにして欲しい。
意識高く、可能性を信じ、可能性を引き出し、私と子供たちのチャレンジの夏にしたいと思う。