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何度も言うが…

プロ野球・東北楽天の選手が、暴力やパワハラで自由契約になり、ネットやテレビのニュースで毎日報じられている。

彼も高校時代から有名な選手だった。

プロ野球選手だからこそ、ここまでのニュースになってしまうが、中学や高校・大学でも、そんな話はよく聞く。
今も昔も体質は変わっていないと感じる。

私の高校時代は、暴力や体罰が日常化していて問題にすらならなかったが、今は問題視される。
そこは昔とは違う良いところだが、私が変わっていないと感じるのは、選手や親、指導者の考え方の部分。

レギュラーや活躍している選手、活躍したOBが偉い・凄いと勘違いする。
選手たちや親の間で、格差や人を見下す形が生まれたりもする。
そこを見てない・見ないふりをする指導者がいて、勘違いしている選手や親が、自分の間違いに気づく機会もない。

自分は正しい、自分の息子は凄い、自分たちは間違っていない、その考えが親子のベースに来るので、人の気持ちが全く分からない。そしてまわりも見えない。
そんな選手や大人が多いから、野球界で昔から変わらない体罰・暴力・パワハラも続いてしまう。
そして、野球は上手くても、人間的にはどうなんだろう…という選手の方が多くなってしまう。

グランドだけで子供は育つわけではない。
家庭環境や学校生活もあるので、完璧にするのは難しいが、小さい頃からの育成の中に、人間性も磨いていけるように、向き合い方も考えていきたい。

何度も言うが、野球が上手くても、活かす事ができるのは野球界にいる間だけ。
プロ野球選手になっても、引退してからの人生の方が長い。
誰もがいつかは野球から離れなくてはいけなくなる。
そこから必要になるのは、野球が上手いかではなく、輝かしい野球経歴でもなく「人間性や人柄」だ。

野球というのは素晴らしい部分もたくさんある。
人生を切り開ける可能性もあり、夢や目標を持って頑張れるスポーツだと思う。

でも、忘れたらいけないのは「野球さえ上手ければそれでいい」という生き方や立ち振る舞いにならない事。
そんな自覚はなくても、無意識のうちにそうなっている人が多いからこそ、うちにいる大事な選手たちには伝え続けていきたいと思う。

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