昨年のシーズン終了から冬の間にかけて、今までやってきた練習とは違う取り組みや考え方で練習を積み重ねてきた。
意識もメニューも改革した。
2月後半から3月までを目処に、どれぐらいの変化や成果が出てくるかを見ているが、予想をはるかに上回る成長を感じる。
小・中学生の野球や高校野球では、まだ昔ながらの練習のやり方や考え方を続けている事が圧倒的に多いが、もっと良い方法はないか、もっと子供たちを伸ばすやり方はないかを日々考え続けているが、昨年の冬のトレーニングスタートから変えた練習内容には大きく手応えを感じる。
やり方を今までと変える事はなかなか難しい。
子供たちにとっても指導者にとっても未知数な部分はあるが、新しい事にチャレンジする勇気と、子供たちがそれを受け入れて実行する対応能力が大事になると思う。
チャレンジする意図や内容を分かりやすく明確に伝える必要があるため、指導者にはコミュニケーション能力が問われ、必ずうまくいく…という子供たちを信じる気持ちも大切になると感じる。
意識とやり方の改革でもあるが、その改革に踏み込むために、スタートした昨年冬よりもずっとずっと前から、子供たちを観察し、色々アプローチの仕方を変えてコミュニケーションをとってきた。
父兄のみなさんとも考え方を共有する時間を増やし、情報を開示し、新しい感覚で組織を成長させようと取り組んでいる。
一言で改革内容の説明は難しい。
技術の向上も大事、結果も大事だが、もっと大事なのは、そこにたどり着くまでのプロセスや失敗、そしてたくさんのデータだと思う。
パッと見て技術の事を指摘するのは簡単。
手取り足取り説明しながら横についてやればできる事もある。
ただ、子供たちが無意識で無我夢中にプレーしている状況の中で変化してきて初めて自分のものになっていくので、そこには近道はなく、時間と熱意を大切に、コツコツ日々の練習を子供たちと積み重ねていくしかない。
子供たちが「何とかしてもらえる・何とかしてもらおう」という受け身にならないように、「自分はこれで良い」という挑戦より停滞期に気持ちが傾かないように、私のアプローチの仕方が重要。
改革は、またこの春からシーズンに向けてもさらにグレードアップしていくが、必ずうまくいくという感触がある。
求めていくレベルを上げて、またここからチャレンジしていこうと思う。