今の野球界には流行りがある。
ピッチャーならスピード、バッターなら打球速度や飛距離が騒がれる。
スピードを出すために色々な教室・スクールが出てきたり、
バッターならアッパースイングに近いような、昔では考えられない理論が出てきた。
もちろん何が正しいかは分からない。
どの理論を信じるかも人の自由。
私はその流行に反しているかもしれないが曲げない考えは持ち続けている。
それは「遅咲きが一番良い」と言う事。
スーパー中学生などと言われ、ネットでも中学生が騒がれる時代。
それは早熟を意味しているように感じる。
体つきも中学生からすごい子もたくさんいるが、何か野球に大切なものが失われている気もする。
ピッチャーは最終的にスピードよりコントロールだと私は思う。
ただただ速くするために色々手を加えるが、私は体への負担がやはり大きいと感じる。特に肩肘は消耗品だと思うからこそ、スピードへのこだわりは焦らなくて良いと思う。
体の成長や考え方の成長とともに、ピッチャーはスピードを考えていっても全然遅くない。
バッターも飛距離や打球速度など、こだわる部分が昔と違うが、無理をして腰や膝にトラブルが出る選手も多いので、焦らなくて大丈夫だと思う。
中には持って生まれた才能を早い段階から開花してくる子どももいるが、そこを意識しすぎない事も大切だと思う。
人は人、自分は自分のスタイルも大事。
野球人生は長い目で、高校まででなるべく終わらないように、高校野球を通過点にするためには、私は早熟より遅咲きがポイントになると思う。
体の大きさ、年齢に合わせた良いバランスで野球をやる事を意識し、結果だけにとらわれず、焦らず、人と比較せず、温かく優しい目線で子どもたちの成長を楽しみに応援してあげる事が一番だと感じる。