2018年大晦日まで練習をし、2019年も初練習から無事に道場はスタートしている。
年末年始は、道場OBの高校生や大学生も練習に参加し、道場の小・中学生達と眩しいぐらいの笑顔で一緒に練習をしてくれた。
OB達もだんだん大人になっていくが、やはり小さい頃から練習をしている姿は忘れる事はなく、
私にとってはいつまでもかわいい選手達だ。彼らが大人になっても、変わらず力になってあげたい。
2018年、失敗と反省、後悔と落ち込みが私の心に残る年になったが、過去を振り返っても仕方ない。
過去を振り返るならば、未来に生かせることがないかを探す時だけでいいと思う。
反省や後悔も大事だが、そこから何を学んでどう良い形にしていくか…
その切り替えと前を向く姿勢がなければ、今年も同じ失敗や反省を繰り返して終わってしまう。
やはり、見つめ直す事、向き合う事が必要なのは自分の心だと思う。
指導者である以上、1番に自分の地位や名誉・プライドが大事なのではなく、
子供達の心や人生、親が持つ子供への思いを1番に大切にしなくてはいけない。
野球界にいると、周りの世界が見えなくなり、野球界の考え方がベースになり
常識になってしまう。チーム組織にいると特にそうなる傾向にあるが、
私は良いとは思えない。
勝った負けた、器用不器用、強い弱い…そんな小さな事で子供達が大人から評価されてしまう世界ではいけない。
野球が上手い人が偉い、勝つ事が最優先…それでは人は育たない。
野球を通じて、将来生きていける人間をどう育てるか、
世の中から必要とされる人間になるようにどこまで大人が努力できるか、
そこが大事だと思っている。
野球が上手くても将来生きていけない。
最後は人間性と心。人の傷みがわかり、立場の弱い人に手を差し伸べる素敵な人間になれれば、
世の中から必要される人間になれる。
私も、その大切さに気づいたのは、野球から離れ、社会に出て失敗してからだった。
だからこそ、道場での指導・育成には、野球の技術と同じぐらい「人として」という部分も、
大切にブレずにこだわってやっていきたい。
今年も一年、選手達の踏み台になり、自分も選手達もお父さんお母さんも信じて、
信念は曲げずに前へ進もうと思う。
全ては私の努力しだい…それ以外にないと思う。