野球は間違った常識や矛盾がたくさんあると思う。
小さい頃から教えられてきた事が、正しいと思い込んでいる指導者も多い。
しかし、本当にそれが正しいか、疑う余地はないか、そこはしっかり考えなくてはいけない。
キャッチボールやゴロを常に両手で捕りなさい。
常に正面に入りなさい!と教えられてきた。
確かにそうできるボールならそれでも良いと思うが、そうしなくちゃいけない!というと、打球や送球によっては間違った入り方や足の使い方をしてしまい、結果的にエラーやプレーの遅れにつながってしまう。
そこは臨機応変の対応や応用も基本のうちと考え、指導していかなくてはいけない。
ゴロを捕球する時も、前に出なさいと言う。
それも常に前へ出ると、速い打球やバウンドが合わなかった時に、ボールと衝突したり、タイミングが合わず足にロックがかかり、うまく捕球できず、エラーや悪送球につながる。
前に出る事は大事だが、そうしなくてはいけない!と教えると、臨機応変の対応ができないので、これも伝え方が大事になってくる。
バッターボックスで楽に楽に!とよく言うが、サインミスやサインの見落とし、サイン通りやったが失敗…そうすると監督から怒られたり、何とも言えない気まずい空気になる。うまくいかないと怒られたり・空気が悪くなる事が分かっているので、バッターボックスで楽にできるわけがない。
楽しくやりたくても、楽しくやれないという矛盾がある。
力を抜き、緊張しない方が難しい。
まだまだ山ほどおかしいと思う事はある。
バッティングについて、試合について、少年野球について、おかしな事はたくさんある。
その間違った常識や矛盾を考え直し、こうしなくてはいけない!と教えるのではなく、臨機応変やアレンジ、ケースバイケースなど、応用に近い事もきちんと伝えていく必要がある。何が正しいかを子供達に伝え、私自身も、子供達と共に勉強して成長していこうと思う。