野球界に身を置いていると、よく耳にする事がある。
良い事ならいくらでも耳にしたいが、残念ながらそうでない事も多い。
選手達の応援や、努力・成長を褒める事であれば喜んで私も話がしたい。
しかし、よく耳にするのは、そんな前向きな話ばかりではない。
大人が自分中心の考え方で、頑張っている子供達のダメ出しをしたり、良いところには目を向けず、弱点やできない事ばかりを責める。
人の活躍を喜べない、他人には関係ない進路に口を出したり、その先の成長を期待しない…妬み僻みでしかなかったり、人の傷みが分からないのは本当に残念。
私が子供の頃からそんな話をする人達はたくさんいるが、どこまで行っても心が満たされる事はない。だから、永遠に変われないのだと思う。
人を褒められない、人の成長を認められない、人の気持ちが分からない、そんな大人が野球界にもたくさんいる。
組織で問題が起きる時は、子供ではなく大人の感情の場合が多い。
子供はそういう大人達を見ている。
彼らが大人になった時に同じ事を繰り返さないように、野球以外の考え方や、人・自分と向き合う事も伝えるべきだと思っている。
人を責めてばかりではいけない。
どれだけ野球が上手くても、どれだけ野球の事が詳しくても、どれだけ野球の経験があっても、まず、一番大事なのは「人として」だと思う。
子供達は大人の思うようにはなかなか生きられない。
野球も、求めるプレーはできなくて当然。
子供らしさを許し、たくさん練習をして、その努力や成長を褒めて喜べる…そんな人間でいたい。