どの世界にも、自分より上の選手はいる。
人口の多い野球の世界には、特に上には上がいる。
子供達も色々な夢や目標を持って頑張っている。
高校でレギュラーになりたい、甲子園に行きたい、大学やプロで活躍したい。全て簡単なものはないが、そのためには何から始めたらいいか…わかっているようで子供達はあまりわかっていない。
人より上にいき、目標に近づけるためには、やはり練習や意識改革しかないというのが私の答え。
練習と言っても、基本に基本を積み重ね、頭で分かるだけではなく、無意識でも体が勝手に反応するぐらい、体に擦り込まなくてはいけない。
ただ、素振りを繰り返しても、ただ、ランニングをやっていても、なかなか成長へとは結びつかない。
素振りの形や軸や重心の意識、バットの軌道、そのあたりの基本もしっかり取り入れながら振り込まないと良い形にはなっていかない。
良くない形でどんどん振り込んでも、良くない癖がついてしまう。
走り込みも、体力づくりには良いが、野球に必要な走り込み、走り方がある。そこも意識して走らなければ、なかなか野球の現場では生きてこない。
その形の基本や練習を積み重ねる意味、さらには、基本の大切さを考える意識を持ちながら、人よりも多く練習する事で、私は人より上にいき、自らで人生を切り開くチャンスが来るものだと思っている。
人よりも多く練習をする、基本練習の積み重ね、口で言うのは簡単だが、継続し、年単位でやり続ける事は大変だと思う。
世の中には、野球における運動神経や能力・センスの持ち主はいる。
いわゆる天性の才能を持って生まれた選手はいる。
ただ、私自身も含め、不器用な選手の方が圧倒的に多いと思う。
そんな不器用な選手が、才能ある選手を超えるためには、やはり練習と意識改革の積み重ねしかないと思う。
どうしたらいいか、野球人生をどう戦っていくか、その生き方や考え方も人間教育の一環として、子供達に伝えていこうと思う。