うちのやり方や考え方について、現場を見ず、グランドの子供たちを見ず、想像だけで色々意見や考えを言ってくる人はいる。
問い合わせや体験で連絡をいただく方からもよく質問を受けたりする。
「野球はチームプレーだけど、チームじゃなくてやれるの?」
「チームに入ってなくて野球で高校に行けるの?」
「毎週試合がなくても大丈夫?」
こんな感じの質問や意見は私が立ち上げた前身の名東野球道場の頃からある。もう10年以上同じような事を聞かれる。
野球はチームプレー、それはそうだと思う。
チームとして大会などに出ていなくても、活動はチームに近いものはある。
クラブチームや部活と同じぐらい、いや…うちを選択するにはそれなりの覚悟が必要なので、ひょっとするとクラブチームや部活以上の団結力やチーム力はあるかもしれないと思う。
クラブチームや部活に入ってなくても高校に野球で行ける可能性はある。
実際、うちから野球で高校へ行った選手もたくさんいる。
やはり、チーム活動をしていても、うちのような独立した組織であっても、野球の技術力が高く、意識も高く、内面的にも前向きであれば、野球で高校へ進学するチャンスはある。
ただ、進学を保証したり「この学校に入れてあげる」というような考え方はない。
一生懸命練習して、コツコツ成長を重ねて、それは自分で勝ち取るもの。
野球はチームプレー、でも、野球界で生き残っていくためには個の力が大事。
高校を野球で目指すにしても、最終的に必要になるのは個の力だと思っている。
毎週試合がなくても大丈夫??…そんな意見もよく聞く。
人と争いたくはない…分かってくれる人がいればそれでいい…そう思うから、あまり心の声を口にする事はない。
でも、本当は「まず練習しなくて大丈夫ですか??」といつも言い返したくなる。試合をしないわけではないが、日頃の練習の成果を試合で試すという感覚なので、毎週毎週試合をしたりはしない。
試合で出る失敗や課題に自らしっかり向き合って、またコツコツ練習を重ね、次の試合に成長した姿を見せれるようにみんな頑張っている。
試合が当たり前になり、練習を大事にしない選手たちが増えているのも大きな問題。
勝ち負けより、自分が成長していかないと生き残っていけない世界である事も、子供たちに伝えていかなくてはいけない。
だから、まず最初に必要な事はたくさん練習をする事だと思う。
新型コロナの影響から、遠征や対外試合をなるべく控える動きで生まれたシステムかもしれないが、最近では、高校や大学の内部で何チームか作り、部内でリーグ戦を組みながら熱くレギュラー争いをして、個々のレベルを上げている。
甲子園で優勝した学校もそのシステムを取り入れている。
うちもそのシステムで年間スケジュールを組み立てている。
そこには、言葉ではなかなか表現できない熱さと子供たちの成長がある。
色々意見や質問を聞くと、本当は言いたい事はある…
時に見下されたり、嫌味があったり…悔しい気持ちになる事もある。
ただ、子供を育てる立場の私が争い事を起こしたり、言われた事にムキになって言い返していては、子供たちの手本にはなれない。
色々な感情も、全て子供たちの育成のためのエネルギーに変えれるよう、強い気持ちで我慢と切り替えからいつも始めている。