今年も秋のリーグ戦がスタートした。
春と秋の恒例行事にしていきたいリーグ戦。
毎回新たな課題や仕組みを考えながら、一歩一歩成長していけるように準備をしている。
今年は「分析・対策・反省」を課題にしながらリーグ戦をスタートさせた。
この先進む高校野球からは、監督やコーチの指示を待つだけの選手では生き残っていく事は難しい。時代とともに、今求められている選手はどんな選手か…を勉強していくと、私の高校時代とはだいぶ違う。
相手を研究し、相手の崩し方を考え・データや数値を分析しながら攻撃を組み立てていく。
さらに1点をやらない野球も追求していくため、研究し攻撃してくる相手からどう失点を防ぐか、対策をみんなで考えなくてはいけない。
そして試合の後、自分達の前に出た結果を受け入れて反省し、また次戦に向けて準備をしていかなくてはいけない。
このような考え方ややり方は、野球だけでなく、社会に出ても必要になる。
だからこそ私はこだわってやり抜きたいと思っている。
監督が試合の全てを動かしてしまうと、選手たちは流れや状況に応じて考えて動く事ができず、指示待ちの状態に陥り、失敗や負けを恐れて、自分で考えて行動する事ができなくなってしまう。
そう言うチームや選手がまだまだたくさんいる。
私が子供の頃は、体罰や暴言が当たり前の中、気合いと根性で乗り越えていく…みたいな野球がある意味理想で美談とされてきたが、おそらくそれは間違っていたと思う。
いつの日も考えて行動し、自分たちで準備し打開し反省し、また次に繋げていきながら成長していく。
そんな大人になる準備を野球の中でしていく事が昔から必要だったと思う。
これから大切な事は、子供たちではなく、考え方を切り替えるのは大人の方だと感じている。
根性野球から考える野球への完全移行をしていくために、まだ色々な仕掛けを考えながら、選手たちを温かく見守っていきたい。
秋のリーグ戦、開幕戦も素晴らしい試合だった。
ミスや課題も出たが、そこはまた一生懸命練習して克服すれば良い。
明らかに春のリーグ戦からの成長を感じた。
ちゃんと成長してくる選手たち、私が子供の頃とは比較できないレベルで野球をやっている事が本当に素晴らしいと思う。
そして、リーグ戦出場を目指し頑張る下級生たちも「サテライト」と呼び、対抗戦もやり始めている。
練習を中心としている考え方に変わりはないが、選手たちを色々な角度から見つめ、どう育てていくかを常に自問自答し、時代の先を読めるような勉強やコツコツやり抜く努力が私には必要だと思っている。