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根性はいらない

根性が必要だと昔から言われてきた。

「根性野球」という言葉を耳にしたぐらい、野球では当たり前のように必要だとされていた。

厳しい戦いの中、最後に必要なのは根性があるかないかと私も言われてきた。
その言葉や精神を鍛えるような厳しさを求める大人は多い。

でも、私は必要ないと思う。
私も根性で乗り越えてきたとは思っていない。

人それぞれ性格など色々な特徴を持って生まれてくる。
負けん気が強い子、コツコツ辛抱強くやれる子、繊細な子、神経質な子、おっとり穏やかな子、気弱な子、慎重派な子、まだまだタイプはあるが、十人十色で全く一緒の子は一人としていない。

そして、その生まれ持った性格を変える事は難しい。その性格がベースになり、そこからどう育てていくかが重要だと思う。

性格と人格形成はリンクしているが、同じものとは考えていない。
この子はこう言う性格だから…と決めつけるのではなく、その性格からどう作り上げていくかなので、生まれ持った性格を大事にして、成長をサポートしたい。

一人一人長い時間観察をして、なるべくその子に合った向き合い方でコミュニケーションからアドバイスまでしたいと思う。

そう考えると、今までの野球のやり方考え方ではダメだと言う事。
もっと言うと、根性があるかないかはどうでもいい。

根性論=厳しさ を押し付けて、心が折れてしまう子、大人の前だけ良い顔する子、叱られ慣れて響かない子、どんどん臆病になり神経質になりすぎたり考えすぎてしまう子、色々なマイナス面を育ててしまう。
そして、そこに気づかない大人は多い。

その子の性格を野球界で活かせるように、観察とたくさんのコミュニケーションの引き出しが必要だと思う。

4月から始めたうちの改革も、根深い野球の古い考え方から脱却したいと言う思いも強く入っている。

子供のキャラクターと違うものを求めても無理。
根性だ 気合いだ は大人のエゴだと思う。
野球も子供も大人の理想にはならない。

大人の期待や欲求が子供を潰さないように、一歩二歩、時代の先を読んでスタンスと向き合い方を考えていきたい。

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