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人を見抜く力を養う

ここ最近、私のまわりで色々な出来事があり、色々な人と話をする機会がある。

高校の監督や大学のコーチ、息子がクラブチームに在籍する親、その他にも色々な人と話をするが、改めて野球界は闇が深い。
もちろん良い部分もたくさんある。
他のスポーツ業界だって色々ある。
ただ、野球界は異常な世界だと思う。

何が異常か…やはり「人」だと思う。

この組織を立ち上げる前、野球界に身を置く前から、人と向き合ったり、常に人について考える事が仕事だった私だが、それでもまだまだ「人」について、勉強が足りない。

私が子供の頃に在籍していたチームでも、大人・子供、様々な人間関係があった。
今の時代も変わらずそれぞれの現場で色々ある。
不平不満、派閥、孤立…人が集まれば色々あるが、子供の野球にそんな事が生まれる事自体が異常。
当然そこから子供が学ぶ事は良い事ばかりではなくなる。
少し考えれば分かる事だが、それぞれが自己欲求・自己満足を最優先に考え始めると、自己中心の言動・行動しか生まれない。
厄介なのは、自分は間違っていないというスタンスでしか物事を考えられない事。
野球界というのは、まだまだそんな考えの人たちが多い中にある。

そんな野球界を変えたいとは思わない。
野球界とはそう言うもの…という考えの人も多い。
良くない・変えたいと思っていても、目立った行動を起こすと、逆に周りから攻められる恐れがあるから動けないという人も中にはいる。

変える事は不可能に近い。

ただ、理想や目標の組織を目指し、それに向けてチャレンジする事はできる。
またそこから色々学び、自分自身の成長にも繋がる。

私が目指す組織には今はまだまだ遠い。
でも、すぐに答えは出ない。
色々な面を観察する事が必要。

子供たちにも色々ある。
観察したり向き合っていると、色々なタイプが見えてくる。

我が道を突き進むマイペースな選手。

私と出会う前にどんな野球をして、どんな指導を受けてきたかが見える選手。

指示がないと思考停止してしまう選手。

親の指示や支配の中でやっている選手。

アレンジしたり独創性豊かな選手。

色々だが、全てグランドのプレーや言動・行動、立ち振る舞いから見えてくる。

そこを紐解いていくと、育成のヒントになる事もあるが、伸び悩みの原因になる事もある。

いずれにしてもまだまだ私は観察・勉強中。
野球界では切っても切れない「人」「人柄」
それについて考える事は妥協してはいけないと思う。
いつか自分の目指す組織に近づいていけるよう、色々な角度から人を勉強し、人を見抜く力を養っていきたいと思う。

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