野球だけではないかもしれないが、野球に平等なんてない。
歩き方、走り方、体が柔らかい・硬い、投げ方、打ち方、全てを見ても全員違う。
動きにまつわる事だけではなく、性格や気持ちの強さ弱さ、考え方、内面的な部分も全員違う。
これだけの違いがあるのに平等にやれるわけがない。
監督やコーチの好き嫌い、それによって試合に出る出ないに差が出たり、酷使される子、放置される子、色々差が出る。
平等なのは与えられた時間だけ…
その時間をどう使うか…チームが勝つために捧げる事も大事だが、自分の野球人生のために使う事も大事。
技術的にも内面的にも成長していかないと、その先に繋がっていかない。
諦めてしまう親子もたくさんいる。
高校野球までの時間をどう過ごすかが、野球人生にも人格形成にも大きく影響する。
不平等を感じたならば、そこに怒るのではなく、考え方や野球人生を見直す事が大切だと思う。
追いつきたい追い越したい選手がもしいたならば、その選手と同じ事をやって同じ時間を過ごしても状況は変わらない。
仲間は大切かもしれないが、自分の時間・自分の野球を含めた人生を見つめ直す事が最優先だと思う。
人と自分を比べて負けてるところに落ち込んだり・諦めたり・言い訳をしないで、自分にあって人にないものを探して、それを見つけて前向きに一歩踏み出している人には、運や縁を呼んだり、いつかどこかで報われる気がする。
野球界には、平等だと口で言う大人はいるが、私はないと思う。そこに期待しない方がいい。
でも、不平等だからこそ、自分を知り、生きていくヒントを考えれる。
不平等に怒る親子も野球界にもたくさんいるが、その怒りのエネルギーの使い方や考え方の視点を変えれば、また良い時間や違う感性が生まれる。
ひとまず高校まで残された時間、自分のためになっているか、焦らず冷静に自分自身と向き合って考える事が大切ではないかと思う。