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格差や偏見から学ぶ

私が今の組織を立ち上げて15年以上が経つ。

自分が歩んできた野球人生で感じた事、一度野球から離れ社会に出て感じた事、指導者を志て長い年月勉強した事、その全てを妥協せずに育成という形で表現するには、クラブチームを作る事ではなかった。

子供の野球界では当たり前とされる色々なしがらみやルール、拘束や支配、それらが私は必要ないと思い、異常に感じる野球界の風潮からは離れて、自分の感性で子供たちと向き合ってみたいという信念を貫く形にした。
予想される色々な声や意見も受け入れる覚悟を持って、独立したチーム組織を作る事しか考えなかった。

蓋を開けてみれば、予想以上に厳しい言葉や見下されてる感覚に陥る言葉をぶつけられたが、自分が人を見下したり厳しい言葉を上から言うような人間になってはいけない事をそこから学んだ。

古くからあるチームや組織が上、新しくできた組織は立場が下、そこに生まれる野球界の格差、そして、いつの日もある偏見の目。
そんな圧力に屈せず、毎日子供たちとの時間を大切にしている。

なかなか古い体質から変われない野球界、私は野球界は社会の縮図だと思っている。
上手い人が偉い…勝ち負けが全て…そうではなく、野球を通じてどんな大人になっていくかが、その先の社会へと繋がる。

野球の技術を高めていく事はもちろんだが、うちのように、なかなか理解されるまで時間がかかる組織だからこそ、唯一無二を貫きながら、ジワジワ浸透していくよう日々時間を積み重ねている。

格差や偏見は、どの世界に行ってもある。
自分がそんな目で人を見たり、人を判断しないように、受けた悔しさから学ばないといけない。

野球界ではついて回る妬み僻みも、気持ち良くはないが、ある程度認められた証拠でもある。
強い気持ちを持って、もっともっと偏見や格差に打ち勝ち、もっともっと妬み僻まれるぐらいの組織の長でいないといけないので、技術の育成にも内面的な成長にも妥協せず、私が勉強し引っ張っていこうと思う。

私にしかできない事、うちの組織にしかない事、それさえあれば、何も気にする必要はなくなる。
野球界にある大人のプライド戦争にも向き合う必要はない。

全て子供たちにエネルギーを注げる自分であるために、他とは差別化した組織でいる事が大事だと思っている。

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