指導というのは本当に難しい。
そして奥が深い。
「このやり方で行こう」「これなら行ける」そう感じる瞬間はあるが、やはり子供たちの状況やコンディションによっては、形を変えなくてはいけない場面も多い。
それが令和時代なのかもしれない。
私が通ってきたのは昭和野球。
指導はほぼ統一と言って良かった。
指導は、怖く厳しくピリピリと、子供たちにたるみ・ゆるみを感じたら厳しく叱り、時に暴力も交えながら気持ちを締め上げる感じだった。
私は、そのやり方を繰り返すべきだとは思わないので、反面教師にしながら、これから必要になってくる考え方ややり方でチャレンジしている。
真夏の熱中症対策の練習は、気持ちもメニューも「楽しく」やれるように、さらに熱中症の心配がなくなる時期にグッと伸びるように、コツコツ熱中症対策メニューを積み重ねてきた。
マイナスになる事は全くないが、実はこの「楽しく」が本当に難しい。
まだまだ小・中学生に「楽しく」の仕分け・使い分けを求めるのはハードルが高い。
自主性やエンジョイベースボールという言葉が流行った時はあったが、あの流行が更に指導を難しくした事は間違いない。
子供たちの中にも、楽しくやりたいけど目的や目標はある。
楽しくやりたいから、指導者から厳しく言われる事に対して強い姿勢や態度をあらわしてしまう子供もいる。
怒られない事や叱られない事がほぼ分かっているので、良くない意味でマイペースになってしまう。
やりたい事しかやらない。「楽しく」や間違った自主性は、ワガママの加速に繋がる。
技術面とは違う心の育成は、色々な課題を突きつけてくる。
夏休み、熱中症のリスクを考えて、少し過保護気味で真夏を乗り越えた。
そして学校が始まり、また生活や気持ちが安定するまでは疲れ・たるみ ゆるみ・感情の起伏…色々内面的に不安定になる時期が来ている。
毎年恒例ではあるが、毎年難しいと感じる。
あまり厳しくは言いたくない、もちろん暴力はありえない、でも、引き締めていかなくてはその先に繋げていく成長にはなかなか繋がらない。
引き締め方は本当に難しい。試行錯誤の中で私がどう引っ張っていくか、やはりそこは最重要なんだと思う。