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二つの考え方がある

野球界だけではないかもしれないが、野球界には二つの考え方があると思う。

今で言うと昭和と言われるような昔ながらの考え方で、歴史と伝統を信じ、根拠はないが、今までの常識に安心・安定を求めて生きる人。

それに対して、歴史や伝統にとらわれず、常識を疑い、こだわりや信念を曲げず、まわりに流される事なく、自分の追い求める理想へ向かって進む人。

どちらが正解かは分からないが、8割以上の人は前者の中にいる。

子どもの頃から、野球をやるならこうしなくてはいけない、ルールやしきたりを植え付けられ、怒られ叱られ、大人の顔色を伺いながら
野球をしていた。
言う事を聞かないと理不尽な圧力をチラつかせる指導者も多かった。それが野球なんだと私も子どもの頃学んできた。

でも、私は後者を信じている。
古くから作り上げられた常識は疑う必要があり、おかしな風潮も冷静に考えるべき事が多い。
チームのルールやしきたり、親の負担や子どもへの支配体質など
完全に異常だと感じる。

それが当たり前なんだと思い込んだり、信じるしか選択肢がない世界がおかしい。

昔より個性が注目され、常識を覆す考え方や子どもたちの考える力を大切にする視点も増やすべきだと思う。

後者の考え方にこだわって組織を立ち上げた当時は、賛成する人はおらず、私に対して批判や忠告もたくさんあった。
ただ、絶対に反発やケンカはせず、どうやったら子どもたちを守りながら、私のこだわった形で野球ができるかを考えてきた。

あれから15年以上が経った今思う。
自分の考えを我慢し封印し、根拠のない常識を信じ、数多い中の一人でいるより、こだわりや考え方を捨てず、信じるやり方をやり抜く方が指導者人生絶対面白い。

それを経験している人しか、先へ進む令和の子どもたちの未来を考えていけないと思う。

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