ネットニュースなどでも、ほんの一部のプロ野球選手が、勇気を持って発信しているが、最近の小・中学生の野球事情はあまり良い流れにあるとは思わない。
試合が多く練習が少ない、基礎・基本の繰り返しよりも結果を求める、見守る事より口出ししすぎて形ばかりを変える、伸び悩む選手を選手のせいにする指導者が多い…まだまだ問題はたくさんある。
勝利至上主義は高校から、道具の性能に頼り過ぎない。
練習やトレーニングによって防げるケガもたくさんある。
勝敗にこだわらないわけではない。
チームの名誉や監督の顔色のために勝つのではなく、自分が高校や大学から必要とされる選手になるための勉強の場として試合をしたい。私はそのつもりで試合をしている。
プロ野球や大学、社会人なども、今から体づくりや基礎・基本を繰り返し練習し、シーズンに向けて仕上げていく。
かなりレベルの高い選手達ですら、そのスケジュールで動いているのに、小・中学生が極寒の中、試合をしたり、一日長い練習をする事が正しいとは私は思わない。
考え方は色々あるから流れを変えようとも思わないが、もっと選手の体や技術も含めた野球人生を大切に真剣に考えるべきではないかと思う。
道場で頑張っている選手達も、元々チームや部活、野球塾で頑張ってきた選手達がほとんど。
彼らの過去を否定したりするつもりはない。よく頑張ってきたので褒めてあげたい。
そんな中でやってきた彼らだからこそ、道場の考え方と環境の中で、技術も内面的にも、結果より育成を重視して向き合ってあげたいと思う。
大切な事は結果より育成。そこだけは絶対に曲げないでやっていきたい。