昔、ブログで綴った事があるが、私には、どうしても新しいものに替えられないものがある。
それは「グローブ 」だ。
高校生の頃から使っている。
今年で28年目になる。
修理も何十回やったか分からない。
修理に出す度に「もう本当に直せない。次は新しいものにしましょう」と毎回言われる。
その度に新しいグローブを調べたり買い替えを考える。
でも、これ以上のものは見つからない。
今回もできる限りの修理をして戻ってきた。
やっぱりこれだ…。
このグローブをはめて守ると、不思議と安心感があり、ボールが捕れる気がする。
このグローブ にしか捕れないボールがあると思うほど信頼している。
指導で悩む時、苦しい時、不安な時はよくある。そんな時も このグローブをはめて、グローブを眺めながら色々考えたりする。
このグローブは、私の色々な事を知ってる気がする。ともに歩んできた野球人生も、道場を立ち上げてからのたくさんの子供達の成長も。
ずっと見守ってくれているお守り的存在かもしれない。
私は、可能な限りこのグローブとともに子供達と一緒にプレーをしたい。
純粋に野球と向き合って、辛く厳しい事が先行する野球ではいけない事も伝えたい。
そのために、子供達の投げるボールをたくさん受けて、このグローブ で成長を感じながら子供達を盛り上げてあげたい。
子供達一人一人の野球人生を大切にしたい。
きっとこのグローブも私と同じ気持ちで、子供達の野球人生を大切にしてくれていると思う。
継ぎ接ぎだらけで皮も薄く、ボールを捕ると手が腫れ上がるほど痛い。
もう修理できないのは分かっているが、まだ買うのはやめよう…
やっぱりこのグローブがいい。