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時間の使い方

小中学生の野球界で良くないと思う事がある。
それは子供も親も野球一色になりすぎる事。
野球に打ち込む、子供の野球に全てを注ぐ、それは悪いという事ではないが、良くない考え方や無意識のうちにズレている感覚に気付けない人が多い。

私が子供の頃もそうだったが、土日祝日、朝から晩まで1日試合や練習になると、本当に野球だけで終わってしまう。
親の負担は減らすべきという声もあり、考えるチームも増えてきたと聞いているが、実際はそうでもない。

平日一生懸命子供のために仕事をして、土日は子供の野球に尽くす。
本当に大変な事だが、だからこそ子供の結果や成果にこだわりすぎてしまう人が多い。
体の疲れや心の疲れも重なり、言いたくない事、言わなくても良い事まで子供に言ってしまったり、成長や結果が出ないと不安や心配ばかりが増してしまう。

他の選手と自分の息子を必要以上に比べたり、試合に出る出ないで過敏に反応したり、他の選手の活躍を妬んだり僻んだり…進学面も良くない意味で探ったり…
応援する事だけは良いと思うが、それ以外で人の野球に口を出したり目を向ける事は良い事ではない。

父兄の中で、グループや派閥・格差が生まれるのも、そう言った感情のコントロールができなくて起こる事だと思う。

自分の息子が活躍できないと、帰ってからバットを振らせたり、さらに練習するよう命じる親。
自分から子供が練習に取り組み、おさらいや反復練習をする程度なら話は別だが、疲れてるのに、バットを振れ!走ってこい!トレーニングをしろ!となると、子供は追い込まれるだけ。そして、ケガのリスクが高まるだけ。

子供が自発的にやるか、イヤイヤやらされてるかは大事なポイント。
親は、子供のためと錯覚を起こし、自分の自己満足になってないかと言う事を考える事も大切だと思う。

親子で野球に一生懸命になる事は悪い事ではない。
ただ、心に余裕がなくなり、考えなくても良い事まで考えたり、焦りや不安・心配ばかりが増していくなら、考え直さないといけない。

考え方を変えるか野球環境を変えるか、何か自分自身のコントロールが落ち着いてできるような形で子供と向き合えたら良いと思う。

1日朝から晩まで野球というのは、私は好きではないし良い事だと思わない。
趣味や野球以外の事に目を向ける時間も大事、野球の結果や成長ばかりでなく、食事や体の仕組み、生活習慣にも目を向け、野球の成長に繋がるヒントがたくさんある事を知り、家族で考えていく事も大事にして欲しい。

子供は半日野球に打ち込み、半日はゆっくりして欲しい。親も子も、基本的には私はそのスタンスで考えている。

1日の時間の使い方、土日祝日の時間の使い方、それにより子供の野球も、親の体・心のコンディションも大きく変わると思う。

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