進学までの限られた時間のなかで、積極的な選択を

「野球って本当に楽しい!!」

これは3年間O&Kに通った息子がよく言っていた言葉です。

3歳から野球を始め、これまで12年の中で中学3年間をO&Kで過ごした事は、彼の人生でかけがえのない財産となりました。

少年野球時代は毎週末試合が組まれ、満足に練習する時間がありませんでした。そのため平日は所属チームとは違う野球教室へ通う日々を過ごしていました。

そんな野球生活も9年が経ち、いよいよ中学生のチームを考えなければいけない小学6年生の秋、以前インターネットで見かけてずっと気になっていたO&Kへ体験に行きました。

いわゆるよくある「チーム」とは違い、基本練習重視の環境に魅力を感じ、ずっと気になっていた為です。

半日練習で内容がとても濃く、ダラダラと練習するような時間もなく
「ノックを待っている間、選手同士で無駄なおしゃべりが全然なかった!」
というのが彼の最初の感想でした。

ボーイズなどの体験会にも足を運びましたが、彼にとってはこちらでの体験が1番衝撃的で新鮮だった様子。高校野球に備え、練習重視で野球に取り組みたいと考えていた息子は、迷うことなくここで中学野球を過ごす事を決めました。

やがて見えてきた中で印象的な事は、クラブ内で行われるリーグ戦のシステム。
リーグ戦は、選手たちで作戦やサインを考え、相手チームの研究も行い、いかにチーム力を上げていくのかを必死に考えて試合に臨んでいた様子でした。勝敗にこだわった試合展開が数多く繰り広げられ、選手達が自ら考えた作戦を、実戦を通して試していく環境でした。

大人が簡単に正解を与えたり、ただ指示に従ったりする野球ではないため、子ども達にとってはなかなか厳しい環境であるのかもしれません。試合後のチームミーティングで反省点などを語り合い、次回への作戦を考え、時には意見がぶつかり合うその姿は、貴重な経験を1つずつ積んでいるように見て取れました。

息子はもともと周囲を気にせず自分のやりたい事に没頭してしまうタイプでしたが、このような経験を繰り返すことで相手をよく観察したり、自分の事も客観視したりと、視野や考え方が大きく広がりました。O&Kでの経験は技術のみならず彼の人間性にも大きな影響を与えてくれたのです。

そして、そうした変化は私の心や考えにも及ぶことになりました。昔は息子が試合に出られたかどうか・ヒットを打ったのか・いい守備ができたのかなど、どうしても結果ばかりに目がいっていました。他にもレギュラーで試合に出ている子と、出られない我が子の違いは何なのかなど、他の選手との比較も正直していました。

そんな現実に対して、まだまだ小学生である息子をそんな見方で見てはいけない、親はもっと寄り添って応援しなくては…

まだまだ長い息子の人生、もっと自分に足りていない技術やメンタルをじっくり伸ばしていく時間があってもいいのではないか…

高校生になると毎週のように試合があり結果を求められるのであれば、せめてそれまでは焦らず気を落ち着かせて野球に取り組める時期があってもいいのではないか…

そういう私の想いを見事に体現してくださるコーチがいて、O&Kで私の心が救われましたのも事実です。

これからは高校野球の世界で、今まで培ってきた経験・技術を結果で示していかなくてはなりません。とても厳しい世界になると思います。

しかし、ここで過ごしてきた経験を宝に、思いっきり突き進んでいってくれることでしょう。

親子ともにターニングポイントとなった3年間であり、これからの息子の人生がとても楽しみです。

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