野球の技術的な話は日々進化している。
バットの振り方、ゴロの捕り方、キャッチボール、10人に聞いたら10人違う事を言うと思う。情報も探し出せばキリがないほど出てくる。
私自身が教わってきた事も、今は真逆な事もあるし、常識だと思っていた事も今は違う事も多い。
何が正しいのか、そこを求め始めたらなかなか答えには辿りつけない気がする。
結果が出た時のやり方が正しいとなるからだと思う。
だからこそ、子供達が結果を出せるように、一生懸命野球を勉強し追求している。
一人一人、どのように育てたらいいか、分析し、アドバイスをしながら変化を見守っている。
ただ、これだけ情報が多いと、自分でも指導を迷ってしまう時がある。
その時は、自分の考える指導や導き方が正しいか、私の師匠に聞きに行ったり、自分で実践して再確認をしてから子供達に落とし込んでいる。
今まで何度も何度も確認のし直しをしているが、やっぱりブレない基本というのはある。
新常識のような技術的理論もあるが、大切にしなくちゃいけない古くからの常識もある。
自分が教わってきた事全てが教科書にならないように、取り入れるべき事は取り入れて、受け入れるべき理論は受け入れ、頑固にならず、子供達の育成に柔軟な指導をしたいと考えている。
* 夏の大会、OB達はみんな頑張っている。
それぞれの高校、どこも厳しい戦いになってくる。春や秋と違い、夏は負けたら終わりの1発勝負。試合内容や反省より、勝つ事が全て。
春や秋は、リーグ戦であったり、県によっては敗者復活戦もあるので、一度の敗戦や夏に向けての準備はできる。しかし、夏は後がない。
しかも、球場の雰囲気や自分の気持ちも普段とは全く違う。その緊張感の中でやる野球は普段通りにはできない。足が震えるような中、みんな戦い抜いていく。大事な教え子達がそんな中で頑張っている。ミスや勝利以外の結果を振り返るより、心の底から、彼らを応援する以外はない。一生懸命高校野球を頑張ってきたOB達を誇りに思う。1点差だろうがコールドだろうが、勝ちは勝ち 負けは負け。後がない夏、最後はおもいっきり楽しんで欲しいと思う。