令和の時代を生きる子供たちと、昭和の時代を生きてきた大人たちの感覚や考え方の違いで、指導の現場は時に難しくなる時がある。
厳しい上下関係、指導者の支配感、気合いと根性の猛練習、そんな言葉を野球の現場ではよく耳にしてきた昭和時代。
まだまだそこを求め、そこを理想とする大人は世の中には多い。
でも、令和の子供たちには通用しない。
指示よりも考え方を伝えたり、気合いよりも意図を分かりやすく伝えて納得して練習に取り組んでもらったり、厳しい上下関係ではなく、コミュニケーションも大切にしながら成り立つ先輩後輩の関係性の作り方だったり、私が歩んできた時代の野球とは全く違う。
そんな令和の野球に対し、まだ賛否あるのは当たり前だが、私はプラスでしかないと思う。
指導の引き出しがないと難しいが、昭和の野球に違和感を持っていた私には、令和の野球が羨ましいぐらいに感じる。
コミュニケーション能力の重要性や、考え方・接し方の切り替え、育成方法、全てが重要になるが、令和の子供たちや今の時代を学び、未来を先読みして指導の準備をする事を大切にしている。
昭和には無駄が多かったと思う事がたくさんある。
無駄も時には必要な部分はあるのかもしれないが、小中学生が高校へ向かうまでの時間を考えると、私は無駄はなるべく無くし、実りある時間を積み重ねて、令和の子供たちの成長をサポートしたいと思う。