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難しい世の中だからこそ

異常なほどの暑さ、最近また増えつつある新型コロナ感染者…その中で子供たちを育てていく事は本当に難しい。
野球の時間や場所が減り、アピールする機会が減り、伸び悩みや成長できない選手が増えた。

良いか悪いかは人それぞれだが、野球界は残酷なところもある。
私は良いとは思わないが、見た目の動きや印象でその選手の良い悪いを判断したり、この選手はこうと思ったら他の可能性を探る事をしない傾向がある。それは子供たちにとっては残酷で厳しい世界だと思う。
さらに、この暑さで練習や試合が短縮されたり、新型コロナの影響が長い間続いている分、アピールや成長する機会が減り、技術の向上や内面的な成長を養う時間が少なくなった。

育てる事よりは、結果ばかりを求められてしまう分、可能性を引き出してもらえない子供たちもたくさん出てしまう。
指導者の観察眼と努力しだいだと思うが、なかなか子供たちの方が指導者の心を動かす事は難しい。印象・先入観・結果で子供たちを見てしまうからだ。
本当は逆だと思う。
大人が寄り添い・向き合い子供たちの心を動かす努力が必要だと思うが、野球界は逆になるパターンが多い。
みっちりじっくり育てるよりは、結果や指導者の自己満足が最優先。

野球をやる場所、時間もどんどん減ってきている。
そんな世の中の状況で、どう向き合い、どう育て、可能性を信じて能力を引き出していくか…そこに私は全てを注ぎたい。
観察も必要、我慢して辛抱して、なかなか出ない結果でもまたチャレンジするようコミュニケーションを大事にして、長い目で育てていきたい。

今よりは暑さも厳しくなく、新型コロナのなかった数年前より、もっと育成の引き出しを必死に考えて、この難しい世の中でもやり方を考え、人間的な成長にも力を入れたい。

こんな時だからこそ、指導者の力量が問われると思い、自分で自分に対し厳しく追い込んでいる。

全てを今の世の中のせいにせず、厳しい現実を受け止めて、その中で頑張る子供たちのために、私は何をしたらいいのか…日々考え抜いている。

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