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異常の正常

野球界は異質だと思う。

普通では考えられない事やルール・しきたりも多い。
野球界を知らない人が聞いたら驚くような事もあるが、異常だと思う事も野球界では正常な場合が多々ある。

昨今の野球離れや支配的・強制的にやらせる風潮の廃止論が強い世の中で、今 野球界は変わっていけるか、変われない世界なのか、考えなくてはいけないタイミングが来てると思う。

ただ、私の中で難しいと思う事もある。
支配や強制から脱して楽しくやる事は良いと思う。
コミュニケーション能力も磨きつつ、「人」も勉強してほしいので、グランドでも色々な子供たちで話をする事も悪くない。
指導者側が許す・受け入れる・話す、そう思いながらやるだけでも大きな変化だと思うが、そうなると、最も重要なうちの一つに選手本人と親の関わり方・考え方がある。

「野球を楽しむ」の楽しむを履き違えてしまうと、本来一番大切に思う事からズレてくる。
やりたい事だけやる。楽しめないと態度や姿勢に出てしまう。それはワガママであり、自分だけが「楽しむ」事ではない。
選手みんなで高め合いながら楽しめる組織を作りたい。

指導者がピリピリせず、選手たちも大人の顔色を見ながらやらず、野球に集中する空間を選手たちで作り上げる事ができたら、それは指導者も選手たちも楽しいと思う。

グランドの中の空気感も、指導者があまり介入しない世界観も、選手たちがお互い高め合って生まれるコミュニケーションなら素晴らしいと思うが、集中できない・良い組織にしていくための話ができなければ、やはり緩みや甘さと捉えられてしまう。

考え方や時代とともに異常な野球界が変わっていく事は良いと思う。
ただ、そこには隠されたリスクもあるので、指導者も選手も親も考えなくてはいけない。

まだまだ理不尽や矛盾、支配や強制管理などの異常さは残っているが、そこから脱するには、選手や親も、強い覚悟と信念が必要だと思う。

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